アモス書』(アモスしょ)は、旧約聖書文書のひとつ。全9章で構成される。ユダヤ教では後の預言者に分類され、キリスト教では預言書(十二小預言書)に分類される。伝統的配列では、十二小預言書のなかで3番目に位置し、『ヨエル書』の次、『オバデヤ書』の前に配置される。

著者

1章1節によれば著者はアモスで、テコア出身の牧夫であったという。テコアについては、エルサレムの南方約18キロの地点であると同定されているため、出身地はユダ王国であると一般に解される。

預言期間は不明であるが、時期については同じく1章1節から、ウジヤ(ユダ王国)、ヤラベアム2世(イスラエル王国)の時代、地震の2年前より開始されたとの記述がある。この同じ地震への言及は、聖書中ではゼカリヤ書14章5節があるのみで、正確な時期を特定する情報は存在しない。

内容

内容は大きく4つに分けることが出来る。

  1. 近隣諸国の民(1:3‐2:3)と、南ユダ王国、北イスラエル王国に対する神の裁きの宣告
  2. イスラエルの支配者たちへの悔い改めの要求
  3. 裁きについての5つの幻(イナゴ、燃える火、重り縄、夏の果物、祭壇の傍らの主)
  4. 結びとして、ダビデの系統を引くイスラエル民族の回復

新約聖書での引用・類似の比喩

脚注


アモス書 全章 YouTube

アモス書3章 聖書解説 「イスラエルの家全体に対する神さまの告訴。」 YouTube

アモス書 7章 旧約 口語訳聖書 朗読 いなご、火、測りなわ、ベテルの祭司 アマジヤ YouTube

「神殿の泣きわめき」アモス書8章1節から3節 YouTube

20230202 聖書通読のひと時 アモス書 「公正と義を叫ぶ預言者」 YouTube