タイロン・スポーンTyrone Spong、1985年9月3日 - )は、スリナムの男性キックボクサー、プロボクサー。パラマリボ出身。アメリカ合衆国・フロリダ州ボカラトン在住。元IT'S SHOWTIME 95kg MAX世界王者。

来歴

スリナムで生まれ、5歳の時にオランダに移住。13歳でキックボクシングのトレーニングを始め 、15歳でプロデビュー。

2002年5月19日、Itai-Te Promotionsにてミドル級でアミール・ゼヤダと対戦し4RKO負け。

2005年4月9日、モハメド・オワリに右膝蹴りで5RKO勝ち、WPKLムエタイ・ヨーロッパ王座(72.5kg以下)を獲得。以降はスーパーミドル級に転級。

2006年4月29日、MARSに参戦し、チョ・インジュに1RKO勝ち。

同年10月1日、SLAMM!! Eventsにて、ガオグライ・ゲーンノラシンに右フック一撃で1RKO勝ち。

同年11月12日、2H2H - Pride & Honorにてユーリ・メスを終始圧倒し、3度のダウンを奪って5RKO勝ち。

2007年3月25日、Rings Galaにて、プロデビュー戦で敗れたアミール・ゼヤダと再戦。1Rから猛攻をしかけたが、3R開始早々に不用意にガードを下げたところにカウンターパンチを浴びてダウンを喫した。さらにもう一度ダウンを奪われ、最後はレフェリーストップによってKO負け。

同年5月6日、ヨードチャイ・ウォー・ペッチプンにKO勝ち、SLAMM!! Events 79kg級世界王座を獲得。

2008年2月9日、ニュージーランドで開催されたKO World Seriesのクルーザー級トーナメントに出場し、2連続KO勝ちで優勝を果たした。

同年3月15日、IT'S SHOWTIMEにてオンドレ・ハートニックに2RKO勝ち、WFCA世界クルーザー級王座(86.8kg以下)を獲得。

2008年4月26日、K-1初出場となったK-1 WORLD GP 2008 IN AMSTERDAMのスーパーファイトでアゼム・マクスタイと対戦し、2RTKO勝ち。

同年11月29日、IT'S SHOWTIMEにてザビット・サメドフと対戦。サメドフを終始圧倒して勝利、初代IT'S SHOWTIME 95kg MAX世界王座を獲得。

2009年1月24日、Beast of the Eastにてサミール・ベナゾーズに3Rタオル投入TKO勝ち。

2009年3月28日、K-1 WORLD GP 2009 IN YOKOHAMAの第2代K-1世界ヘビー級王者決定トーナメントに出場。1回戦でグーカン・サキと対戦し、延長ラウンドにカウンターの右フックでKO負けを喫した。

2009年6月26日、ジャマイカで開催された「Champions of Champions 2」でネイサン・コーベットと対戦。2Rに先制のダウンを奪うが、3ラウンドに右フックでダウンを奪われ、ふらついたまま立ち上がるもレフェリーがスポーンのKO負けを宣告したところでレフェリーストップに気付かなかったコーベットがパンチで追撃したため、無効試合となった。

2009年12月5日、K-1 WORLD GP 2009 FINALのスーパーファイトでK-1世界ヘビー級王者の京太郎と対戦し、判定勝ち。試合後、ヘビー級タイトルマッチへの挑戦を要求した。

2010年4月3日、K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMAでジェロム・レ・バンナと対戦。1Rにダウンを喫し、3Rには盛り返すも判定負け。

2010年10月2日、K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16に推薦枠としてGP1回戦に出場。当初ルスラン・カラエフと対戦予定だったが、カラエフが欠場となったため、代役のレイ・セフォーと対戦。終止ペースを握り3-0の判定勝ちを収め、ベスト8に駒を進めた。

2010年12月12日、K-1 WORLD GP 2010 FINALのGP準々決勝でアリスター・オーフレイムと対戦し、3Rにスタンディングダウンを奪われ、判定負けを喫した。

2012年11月3日、WSOF 1で総合格闘技デビュー。トラヴィス・バートレットに1RTKO勝ち。

2014年4月12日、Glory 15でグーカン・サキと対戦するも、ローキックを蹴った際にサキにカットされると右脛を骨折。TKO負けとなった。

2015年3月6日、29歳の時にボクシングデビュー。ガボール・ファーカスに1RKO勝ち。

2016年4月14日、キックボクシング引退を表明。

エピソード

  • ミルコ・クロコップとの決戦を控えたエメリヤーエンコ・ヒョードルの練習パートナーを務めたことがある。
  • 憧れの選手としてアーネスト・ホーストを挙げており、ホーストの誘いで指導を受けたことがある。下の階級からヘビー級まで上げてきたことやテクニシャンタイプ、スリナム系であるなど共通点も多い。ただし、ホーストは「彼はホースト2世ではなくスポーン1世だ。彼は彼だし、私はそういうのは好まない」と語っている。

戦績

プロボクシング

キックボクシング

総合格闘技

獲得タイトル

  • MTBNジュニアクラスオランダ・ムエタイ王座(66kg以下)
  • WKNヨーロッパ王座(2004年)
  • WPKLムエタイ・ヨーロッパ王座(72.5kg)(2005年)
  • A-1 Combat Cup 2005トーナメント優勝
  • SLAMM!! Events 79kg級世界王座(2007年)
  • KO World Series 2008 Oceania クルーザー級トーナメント優勝
  • WFCAタイボクシング世界クルーザー級王座(86.8kg以下)
  • 初代IT'S SHOWTIME 95kg MAX世界王座
  • WBOラテンヘビー級王座
  • WBOラテンヘビー級王座

脚注

関連項目

  • 男子キックボクサー一覧
  • 男子総合格闘家一覧
  • K-1選手一覧

外部リンク

  • MMAjunkie 選手データ
  • タイロン・スポーンの戦績 - SHERDOG(英語)
  • タイロン・スポーンの戦績 - BoxRec(英語)

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