弦楽四重奏曲第38番 変ホ長調 作品33-2, Hob. III:38 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1781年に作曲した弦楽四重奏曲である。偽作(作品7)や編曲作品を除くと第30番であり、第4楽章のユーモアある終わり方から『冗談』(Der Scherz)という愛称で親しまれている。
まとめて出版された『ロシア四重奏曲』(作品33)の2曲目であることから、『ロシア四重奏曲第2番』とも呼ばれる(作曲の経緯については、「ロシア四重奏曲」の項を参照のこと)。
曲の構成
全4楽章、演奏時間は約20分。
- 第1楽章 アレグロ・モデラート
- 変ホ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。
- 簡潔ながらも、よく整い美しい均衡を保ったソナタ形式である。
- 第2楽章 スケルツォ:アレグロ - トリオ
- 変ホ長調、4分の3拍子。
- 第3楽章 ラルゴ・ソステヌート
- 変ロ長調、4分の3拍子、変奏曲形式。
- 歌謡風の旋律と、シンコペーションを伴った2つの旋律を主題とする変奏曲。
- 第4楽章 フィナーレ:プレスト
- 変ホ長調、8分の6拍子、ロンド形式。
- ユーモアある終わり方で知られる。
関連項目
- ロシア四重奏曲
- ハイドンの弦楽四重奏曲一覧
外部リンク
- 弦楽四重奏曲第30番(旧第38番)変ホ長調 作品33-2, Hob. III:38『冗談』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト



