ロートシルト賞(フランス語: Prix Rothschild)は、フランスギャロがドーヴィル競馬場で施行する競馬の競走。3歳以上の牝馬のみが出走できる芝1600メートルの平地競走で、グループ制ではG1に格付けされている。

1929年にアスタルテ賞(フランス語: Prix d'Astarté)として創設され、2007年のギー・ド・ロチルド男爵の死去をきっかけに、長年に渡りフランス競馬界に多大な功績を残したロスチャイルド家(フランス語名ロチルド家、ドイツ語名ロートシルト家)を記念して改名された。

創設時のアスタルテ賞という競走名は地中海地域で信仰される豊穣の女神・アスタルトに由来した。長らくジャック・ル・マロワ賞やムーラン・ド・ロンシャン賞といったG1競走への前哨戦と位置づけられていたが、2004年より本競走もG1となり、フランスの1600メートル最強牝馬決定戦という性格を帯びている。

歴史

  • 1929年 ドーヴィル競馬場の芝1600メートル戦、アスタルテ賞として創設。
  • 1940年 第二次世界大戦激化に伴い開催中止。
  • 1941-1942年 ナチス占領下のロンシャン競馬場で施行。
  • 1943年 トランブレイ競馬場で施行。
  • 1944-1945年 ロンシャン競馬場で施行。翌年より開催場がドーヴィルに定着。
  • 1971年 グループ制導入に伴いG3に格付け。
  • 1982年 G2に昇格。
  • 2004年 G1に昇格。
  • 2008年 競走名がロートシルト賞に変更される。

歴代優勝馬

アスタルテ賞(1929年 - 2007年)

ロートシルト賞(2008年以降)

出典


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