ジョナサン・ヘンリー・ジェイ(Jonathan Henry Jay, 1985年3月15日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身の元プロ野球選手(外野手)。左投左打。MLBのマイアミ・マーリンズでコーチを務める。
愛称はアメリカ合衆国建国の父の一人、ジョン・ジェイからザ・フェデラリスト(The Federalist、「連邦主義者」の意)。他には305Jがある。
経歴
プロ入りとカージナルス時代
2006年のMLBドラフト2巡目(全体74位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り。
2010年4月26日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー。この年は105試合に出場して打率.300を記録した。
2011年は5月から成績が上向きになり出場機会がさらに増加。外野のレギュラーの一人だったコルビー・ラスムスの出場機会を奪うようになった。これに不満のラスムスがトレードを要求し、7月27日にトロント・ブルージェイズへ移籍となった後は中堅手のレギュラーを務め、初めて規定打席に到達するなど飛躍の年となった。またこの年はワールドシリーズ制覇を経験した。
2012年は4月に守備でフェンスに激突して右肩を痛め、5週間ほど故障者リスト入りした。しかし復帰後もシュアな打撃は健在で、ナショナルリーグ9位の.305を記録した。盗塁は自身最多の19個を記録した。
2013年、中堅手のレギュラーで157試合に出場したが、攻守両面で壁に突き当たった。まず攻撃面では、打率が.276まで低下したほか、自身初となる100三振超えを喫した。守備面では、守備防御点 -10を記録して大幅に守備範囲が低下した。
2014年1月17日にカージナルスと325万ドルの1年契約に合意した。復活を期した2014年シーズンはピーター・ボージャスが加入したことが影響し、外野のスーパーサブとして3ポジション全てを守り、規定打席には届かなかった。しかし打率.303・出塁率.372を記録して、2012年の水準にまで数字を引き上げた。一方で長打が減少し、2013年に計36本あった長打数が22本になった。両リーグ1位の20死球を記録した。守備力も持ち直し、中堅と左翼では の守備防御点をマークした。
2015年2月9日、カージナルスとの年俸調停を回避し、2年総額1097万5000ドルで契約を延長した。
パドレス時代
2015年12月8日にジェド・ジョーコとのトレードで、サンディエゴ・パドレスヘ移籍した。
2016年は90試合に出場して打率.291、2本塁打、26打点、2盗塁を記録した。オフの11月3日にFAとなった。
カブス時代
2016年11月29日にシカゴ・カブスと800万ドルの1年契約を結んだ。
2017年は141試合に出場して打率.296、2本塁打、34打点、6盗塁を記録した。7月6日のミルウォーキー・ブルワーズ戦では大量ビハインドの9回表に登板し、被安打1を許したものの、平均球速92km/hで1回無失点を記録し、話題となった。オフの11月2日にFAとなった。
ロイヤルズ時代
2018年3月6日にカンザスシティ・ロイヤルズと1年300万ドル+出来高最大150万ドルで契約を結んだ。
ダイヤモンドバックス時代
2018年6月6日にエルビス・ルシアーノ、ゲイブ・スパイアーとのトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した。このシーズンは2球団合計で、5年ぶりに規定打席に到達し、打率.268、3本塁打、40打点などを記録した。オフの10月29日にFAとなった。
ホワイトソックス時代
2019年1月10日にシカゴ・ホワイトソックスと1年400万ドルの契約を結んだ。オフの10月31日にFAとなった。
ダイヤモンドバックス復帰
2020年2月3日にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。7月18日にメジャー契約を結んで40人枠入りした。オフの10月28日にFAとなった。
エンゼルス時代
2021年2月11日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。3月26日に一旦自由契約となるが、翌27日に改めてマイナー契約を結び直した。シーズン開幕後の4月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。だが、2試合に出場して8打数1安打の打率.125と振るわず、4月16日にDFA、23日にマイナー契約となった。その後、5月6日に再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。5月14日に再びDFAとなり、17日にマイナー契約で傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズへ配属された。7月13日に自由契約となった。
2022年4月27日に現役引退を表明した。
現役引退後
2023年よりマイアミ・マーリンズの一塁ベースコーチを務める。
人物
マニー・マチャドとは親友であり、マチャドの義兄であるヨンダー・アロンソを加えた3人で毎冬オフのトレーニングを行っているという。
詳細情報
年度別打撃成績
- 各年度の太字はリーグ最高
年度別投手成績
年度別守備成績
- 上記の他に2017年に投手として出場1、守備機会なしを記録
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
- 15(2010年 - 2011年途中)
- 19(2011年途中 - 2015年)
- 24(2016年)
- 30(2017年)
- 25(2018年 - 同年6月5日)
- 9(2018年6月8日 - 同年終了、2020年 - 2021年)
- 45(2019年)
- 11(2023年 - )
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 J
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Jon Jay stats MiLB.com (英語)
- Jon Jay 2Js (@jonjayU) - X(旧Twitter)
- Jon Jay (@jonjayu) - Instagram




