本項では、アメリカ合衆国オレゴン州における犯罪について概説する。
オレゴン州憲法には元々、死刑に対する条項がなかった。1864年に、第一級殺人が起こった時のために死刑を認める法規が定められた。当初、死刑執行の権限は地元の郡保安官に委ねられていたが、1903年にオレゴン州議会は、すべての死刑は州都セイラムにあるオレゴン州刑務所で執行されなければならないと定める法令を通過させた。オレゴン州刑務所は1866年に設置されたオレゴン州最初の州立刑務所である。
1914年に住民投票でオレゴン州憲法が改正され、50.04%の賛成により死刑が廃止された。この死刑廃止は、オズワルド・ウェスト知事の先導により行われた。1920年には州憲法が再度改正され、死刑が復活するに至った。
元々、オレゴン州での死刑はすべて絞首刑であった。毒ガスが処刑に用いられるようになったのは1931年である。
1964年、住民投票で60%の賛成票を集め、死刑が廃止された。マーク・ハットフィールド知事はその2日後、3人の死刑囚に対する減刑を行った。その後、1978年に再び死刑制度が復活している。
オレゴン州における犯罪件数:1960年 - 2009年
以下は、1960年から2009年にかけてのオレゴン州内の犯罪件数の表である。
著名な犯罪者・犯罪
- ジェリー・ブルドス(w:Jerry Brudos):連続殺人犯。ネクロフィリア。
- ダイアン・ダウンズ(w:Diane Downs):殺人犯。3人の子供に発砲し、うち1人を殺害。
- ジム・エルキンス(w:Jim Elkins (Oregon criminal)):犯罪組織のボス
- ジョン・K・ガイルズ(w:John K. Giles):殺人犯。脱獄後、再び捕獲されアルカトラズ島に移送。
- キース・ハンター・ジャスパーソン(w:Keith Hunter Jesperson):連続殺人犯。「ハッピー・フェイス・キラー」。
- キップ・キンケル(w:Kip Kinkel):無差別大量殺人犯。15歳で両親を殺害し、高校で銃を乱射し2人を殺害、22人を負傷させた。
- ハリー・チャールズ・ムーア(w:Harry Charles Moore):1978年以降、オレゴン州で2番目の死刑囚。2人を殺害。
- デイトン・ルロイ・ロジャーズ(w:Dayton Leroy Rogers):連続殺人犯。6人を殺害。
- ミリアム・サケヴィッツ ”バニー・レディ”(Miriam Sakewitz "Bunny Lady")
- ウォード・ウィーバー3世(w:Ward Weaver III):重罪犯。性的暴行、強姦、殺人未遂、2人の殺人。
- ランドール・ウッドフィールド(w:Randall Woodfield):連続殺人犯。「I-5キラー」。3人の殺人の他、最高44人の殺人が疑われている。
- ダグラス・ライト(w:Douglas Wright (murderer)):オレゴン州で薬殺刑に処された最初の死刑囚。10歳児を誘拐し殺害。
出典




