スタンドは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する架空の超能力。

概要

「スタンド」とは「パワーを持った像(ヴィジョン)」であり、持ち主の傍に出現してさまざまな超常的能力を発揮し、他人を攻撃したり持ち主を守ったりする守護霊のような存在である。漢字では「幽波紋」と表記される。Part3『スターダストクルセイダース』で初登場し、以降のシリーズでも設定が引き継がれている。

作者の荒木飛呂彦によれば、スタンドとは超能力を目に見える形で表現したものである。例えば、「曲がるスプーン」や「破壊される壁」などといった超能力の影響を受けた物体を描くのではなく、超能力そのものに姿を持たせて絵に描くことができるようにしたものが、スタンドである。荒木はかつてインタビューで、「裏づけというか説得力というか、そういうものが欲しかったんです。『ムッ』と念じるだけで物がバーンと割れるんじゃなくて、他人には見えないんだけど実際に何かが出てきて、そいつが物を割ってくれる、みたいな」と述べている。

名称の由来

スタンドの概念が初登場したPart3では、ヴィジョンが守護霊のように使い手の「傍に立つ(Stand by me)」ことから名付けたとジョセフ・ジョースターが説明している。Part6以前とは異なる世界が舞台のPart7では、敵や困難に「立ち向かう(stand up to)」ためのものとマウンテン・ティムが説明している。

いつ誰がスタンドと命名したのかは、作中描写だけでは不明である。先述のようにジョセフが命名の由来を説明する一方、DIOが超能力を「スタンドと名付けた」と語るシーンもあるが、どちらも自分が名付けたと確定できるセリフではない。補完説明としては「DIOやエンヤ婆が名づけた名称を、ジョセフが念写能力で知って用いるようになったのではないか」とする見解が出ている。Part7ではティムが命名したが、彼以外の者たちもスタンドという名称を用いている。スタンドという名称を知らない者の表現としては、Part3初期の空条承太郎が「悪霊」という言葉で説明していた。

作品制作上において、各スタンド名は、Part3ではタロットカードの大アルカナと色などから、それ以降は洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名から取られていることが多い(後述の一覧では項目をリンク)。なお、人名などを洋楽方面から取材するというこの傾向は、スタンドに限らず『ジョジョの奇妙な冒険』全編を通じて多く見られるものである。特に歴代ジョジョのスタンドには鉱物の名前が含まれており、これは作者が明確に意図して入れているものと説明している。一部のスタンドには邦訳名(または日本語の意味)があり、Part3前半のタロットカードに由来する名を持つスタンドに顕著であったが、Part4以降は頻度が下がった。

スタンド使い

スタンドを使える者(人間とは限らない)を「スタンド使い」または「スタンド能力者」、またはスタンドに主軸を置いて「本体」と呼ぶこともある。

スタンド使い同士は「引かれ合う」とされ、自然と集まる。

基本的に、スタンド使いは自分のスタンド能力を秘密にする。デーボいわく「見せたときは相手か自分が死ぬとき」「スタンドを知られると弱点も知られる」、ラバーソールいわく「それはたとえ味方でも同じこと」。さらに言えば、スタンド使いであることすら隠して標的に近づき、術中にはめるのが常套手段である。敵はこのように攻めてくるため、主人公側は逆に未知の能力を見破って攻略しなければならないという構図での戦いとなる。敵キャラクターの中にも、格上の相手の能力を知ることで倒して下剋上を図ろうとする者は何人もいる。

その一方で、Part7に登場したリンゴォ・ロードアゲインのように、あえてスタンド能力を敵に積極的に明かすスタンド使いもおり、特にPart7からはこの傾向が顕著になっている。

超能力ゆえに法律や警察の範疇外であり、スタンドを悪用すること自体を罪に問うことはできない。

スタンドのルール

スタンドはPart3の冒頭におけるジョセフの台詞や、画集『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』のスタンドの解説ページでは「生命エネルギーが作り出す(画集では造り出すパワーある像」と説明されている(太字は引用部分。像には「ヴィジョン」とルビが振られる)。

原則的に以下のような特徴を持っている。

スタンドは1人につき1体
1人のスタンド使いがまったく異なるスタンドを複数種類同時に持つことはないが、アヌビス神やチープ・トリックのように強制的にスタンドを押し付けられたり、スタンドDISCを挿入することで、一時的に2つスタンドを持つことはある。
初期は「1人1体」「1人1つ」とだけ言われていたが、複数個のヴィジョンで1つのスタンドとカウントされる例(バッド・カンパニー、ハーヴェスト、セックス・ピストルズなど)がPart4以降に登場している。Part6ではフー・ファイターズがより厳密に「1人1能力」と説明した(この例は「非人間」「群体」「本体自身がスタンド」で、分身が作れる)。逆例で、1つのスタンドを複数人で共有する場合(在り方は異なるが、タトゥー・ユー!、D4Cなど)もある。
DIOは頭と身体が別人のものであるため、2つスタンドを所有している。頭であるDIOがザ・ワールド、身体のジョナサン・ジョースターがハーミットパープル(仮名)という配分である。
スタンドは固有の特殊能力を持つ
スタンドは本体の性格、願望、才能などが能力に昇華されたものである。単純な攻撃用の能力だけでなく、念写や自然現象への干渉など、多岐に渡る。
完全に同じ能力のスタンドは、一部の例外を除き本編に登場しないが、ありえないと明言されているわけではない。
スタンド能力は遺伝したり、親族に影響を与えて連鎖的に発現させたりするが、スタンド自体は本人のものなので、血縁者同士のスタンドの特徴が似通っている場合(スタープラチナとストーン・フリーなど。またジョナサンの血と肉体を介したスタープラチナとザ・ワールドの類似も顕著な例。極端に似ている例として、ブンブーン一家のトゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン/ツー/スリー)もあれば、そうでない場合(ハーミットパープルとスタープラチナ、バッド・カンパニーとザ・ハンドなど)もある。
スタンド使いがそれぞれ人間である場合には、スタンドを介してテレパシーのように会話できる。
スタンドを見ることができるのはスタンド使いだけ
スタンド能力が、世間ではいわゆる「超能力」とみなされている理由の一つは、スタンド使いでないとスタンドを視認することができないからである。
スタンドが物質・物体と同化して実体化している(ストレングス、ホウィール・オブ・フォーチュン、サーフィス、シルバーチャリオッツ・レクイエムなど)場合、スタンド使いでない人間にも視認できる。また、現時点でスタンド能力を発現していないスタンド使いの資質を持つ者がスタンドを視認するケースも稀に存在する。
スタンドのヴィジョンは物体ではなく「エネルギーの形」であるため、背景が透けて見える。
スタンドそのものが音をだすことがあり、それもスタンド使いにしか聞こえない(エアロ・スミスなど)が、能力によってスタンド使いではない人間や動物でも音を知覚できる場合がある(エコーズACT1、チープ・トリックなど)。また、たとえ人間型のスタンドでなくともスタンド使いであればスタンドを介して水中などでも声でのコミュニケーションが可能と述べられている。
スタンドに触ることができるのはスタンドだけ
見る場合と違って、スタンド能力を持つ人間であってもスタンドに直接触れることはできない(物質と同化するタイプのスタンドを除く)。
ただし、スタンドの方から物体に触る場合は、本体の意志によって触れるか触れないかを自由に調節できる。つまりスタンドは物質透過が可能であるが、厚さに限度はあり、力負けした際には逆に損傷、破壊される可能性もある。場合によっては、物体を触れないスタンドも存在する。
転じて、スタンドはスタンドでしか倒せないともしばしば言われる。ただし、スタンドを倒さずとも、直接本体を狙うことで、攻略自体は可能(後述)。例えば、オインゴ、ボインゴ、間田敏和などは、主人公とその仲間を直接襲おうとして結果的に一般人からの報復に遭い、病院送りにされている。
スタンドは本体(魂)の意思によって動く
どの程度の意思を反映できるかは個体差が大きく、人間の反射神経や五感を遥かに超越した制御が可能である例から、自動操縦型のようにかなり大まかな命令しかできない例、極端なケースではスタンドの出し入れ以上の操作が不可能なものまで幅広く見られる。
スタンド自体が自我を持つケースもあるが、その場合も本体からの制御にほぼ支障のないものから極めて独立性の高いものまでまちまち。
例外として、本体の精神力不足などの理由で暴走を起こして本体の制御をまったく受け付けない場合(ホリィのスタンド、スーパーフライなど)もある。
シルバーチャリオッツ・レクイエムが暴走した際には、魂と共にスタンドも別人の肉体に入れ替わっており、ブチャラティの魂がディアボロの肉体でスティッキィ・フィンガーズを発動させるなど、スタンドが魂の意思によって動く様子が描かれている。
スタンドが傷つけば本体も傷つき、本体が傷つけばスタンドも傷つく
上述の通り、スタンドとは本体であるスタンド使いの生命力が像を成したものなので、それが傷つくとスタンド使いも傷を(主に、肉体の同じ部位に)受ける。
逆もしかりで、本体が傷つくとスタンドも傷つき、死亡するとスタンドも消滅する。本体が意識を失うとスタンドが出せなくなったり、ダメージを受けすぎるとスタンドを動かすことができなくなる(最初期、アヴドゥルの熱で承太郎が呼吸を封じられた結果、スタープラチナが弱まったというケースが典型例)。そのため、強力なスタンドを攻略するために無防備な本体を攻撃するという戦法がしばしば取られる。
このルールは特に人型スタンドに顕著であるが、個別の例外もいくつもある。ダメージの程度によっても変わる。また複数体の像からなる「群体型」はダメージが分散する他、本体へのダメージがスタンドへフィードバックされない。本体が重傷を負って制御が不安定になったり、気を失ったりすればスタンドは消えるが、群体型で半自律タイプのセックス・ピストルズは本体であるミスタが重傷を負って気を失っても無傷のまま行動することが可能だった。なお、自動操縦型のスタンドについては本体とは完全に独立しているため、スタンドが攻撃を受けても本体にダメージが及ぶことがなく、攻撃されていること自体気付かないケースもあるが、通常は自動操縦型のスタンドにおいても本体が死亡すればスタンドも消滅する。だが、アヌビス神やノトーリアス・B・I・G等、本体の強い念が作用し死亡した後、スタンドだけが残り消滅しないケースもある。
射程距離がある
個々のスタンドごとに、本体から離れて行動できる距離に上限がある。原則的に射程距離の長さと力の強さは反比例の関係にある。遠くまで行けるスタンドは力が弱く、そうでないスタンドは強い。スタンド能力は、おおまかには近距離パワー型と遠隔操作型に大別される。
本体のそばに立つ射程距離2メートルほどのスタンドは近距離パワー型に分類され、20メートルにもなれば遠隔操作型になり、50メートルにもなるとかなり長い部類とされる。中には数百キロメートルという極端に長い射程を持つスタンドや、射程距離が無限とされるものも存在する。
厳密には、「本体を中心としたスタンドヴィジョン自体の行動可能範囲」と、「スタンドヴィジョンを中心とした能力の効果範囲」の2種類があるといえるが、スタンドパラメータでも評価基準が統一されていない。
特殊タイプとして、自動操縦・自動追尾のスタンドがある。これらは遠距離でも強いパワーで攻撃できるが、複雑な動作や命令ができない場合が多い(別途後述)。
スタンドは成長する
スタンド使いの精神的な成長(スタープラチナが時間停止能力に覚醒したケースなど)や外的要因(「矢」で刺される(レクイエム化)、「天国へ行く方法」を実行する(ホワイトスネイクの進化)など)によっては、新能力に目覚めることがある。また、同時にスタンドヴィジョンの外見も変わる場合があり、この場合は従来の能力は失われることもあれば(ホワイトスネイク→C-MOON→メイド・イン・ヘブン)、継承することもある(エコーズ、タスク)。また、訓練によってスピードや射程距離や精密動作性といったスタンド自体の能力を向上させることも可能である(シルバーチャリオッツ)。パラメータ「成長性」で表される。

スタンド能力の発現条件

スタンドは全ての人間が持つことができるわけではなく、一部の人間のみが持つことができる。その発現の仕方は

  1. 生まれつき、または突然身につく、本人の才能・技術・修行の成果などがスタンド化
  2. 血縁者、ないしはそれに類する者にスタンド使いがいて、その影響を受ける
  3. スタンドの矢で射抜かれる、あるいは隕石(後述)の加工物によって傷つけられる
  4. スタンドDISCを頭部に挿入される
  5. 「悪魔の手のひら」や「壁の目」など、土地のエネルギーの影響を受ける

などがこれまでに作品で描かれている。(1)と(2)はPart3、(3)はPart4、(4)はPart6、(5)はPart7でそれぞれ初めて登場した。

「スタンドの矢」と「悪魔の手のひら」は宇宙からの隕石が密接に関係しているとされる。ポルナレフはPart5で「とある隕石に触れた者の大半は怪死したが、一部の者はスタンドに酷似した能力を発現した。その岩石成分と同じもので矢の矢じりは作られている」という事実と、「隕石内の未知のウイルスと共生できた者が、ウイルスによる『ご褒美』として能力を得る(ウイルス進化論)」という仮説を述べている。また、「悪魔の手のひら」が登場するPart7でのネイティブアメリカンの説明では、「悪魔の手のひら」はかつて隕石が落下した跡とされている。これらの方法は「選ばれる」「呪われる」などと表現され、死のリスクを伴う。

「スタンドDISCの挿入」による発現は「スタンドであるホワイトスネイクが能力で作ったアイテムである」「本来の能力者から他者へのスタンドの移動である」という2つの点において特殊なケースである。スタンドはスタンド使いの才能であるため、適性や相性があり、特に強大なスタンドならば見合った精神力が必要で、スタンドDISCを挿入したとしても合わなければ体外に弾き出されてしまう。また、DISCは人間以外の生き物にも挿入でき、フー・ファイターズはこれにより生まれたスタンド生物である。

基本的にスタンドは闘争心や自衛という「闘う意思」に反応して現れる。そのため性格が穏やかすぎる人間がスタンド能力を得てしまった場合、そのエネルギーはかえって本人への害となり、高熱や昏睡状態、最終的には死にも至らしめる。作中に登場した人物では空条ホリィ(Part3)と幼少期の東方仗助(Part4)がこれを体験しており、命を落としかけたが、上で言う(2)のケースであった2人の場合は発現の原因であるDIOが先に死亡したことで死をまぬがれた。実際に死亡したケースでは、(3)ケースのPart5で何も知らずにライターを再点火しブラック・サバスに魂を射抜かれて死亡した清掃員の他、Part4の虹村形兆が弓と矢で杜王町の住人を無差別に射抜き何人もの死者を出し、Part3ではアヴドゥルが「数人の死亡を見た」と発言している。ただし穏やかな性格で闘争心とは無縁な人間であっても、それ以外の意思や衝動でスタンドの制御が可能であるケースも存在する。

(1)の一部のケース、「修行・技術などがスタンド化」の説明として、Part7の単行本10巻では、登場人物のジャイロ・ツェペリの使う「鉄球」の技や、Part1から登場していた「波紋」はスタンドという才能に近づくための技術だと解説されている。

ディアボロがエジプトで発掘した矢は6本ある。

弓矢A
エンヤ婆とDIOの死後、虹村形兆がエジプトで入手。音石明に盗まれるも、空条承太郎が回収する。その後、砕いて徐倫に託した可能性が高い。
弓矢B
エンヤ婆が吉良吉廣と吉影に譲る。消息不明。
矢C
6本のうちディアボロが手放さなかった1本。イタリアでポルポがギャングの入団試験に使用。ジョルノに破壊される。
矢D(虫型1)
エンヤ婆とDIOの死後、ポルナレフがエジプトで入手した、レクイエムの秘密を持つ矢。最終的にジョルノの手に渡った。
矢じりE(虫型2)
DIOがプッチに譲り、ホワイトスネイクとウェザー・リポートを引き出す。消息不明(矢Dと重複の可能性あり)。
矢F
消息不明。
番外
ノベライズ『The Book』に登場。ヨーロッパの骨董屋にあった。失敗作の一つと推測される。

なお、ノベライズ『無限の王』において、ディアボロがエジプトで発掘した矢とは別に、南米にもスタンド能力を引き出す矢が存在している事が判明している。

スタンドのタイプ

スタンドには特殊能力の他に概念上のルールがあり、敵も味方もそのルールの下にスタンドを使用している。ここに記すのは基本的なルールに沿った大まかな分類であり、物語の中には例外もある。

公式ファンブックでは、外観と能力によっておおまかに分類している。

外観による分類
【A-GO!GO!】
「人型(a)」「人型でない(b)」「生物的なもの(x)」「メカニカルなもの(y)」のどれ寄りか、または明確な外見を持たないもの。例えば、スタープラチナは「a・x型」、ハーミットパープルは「b・x型」、ザ・ハンドは「a・y型」、エアロスミスは「b・y型」。
【JOJOVELLER】
「生物タイプ」「非生物タイプ」「その他」。
能力による分類
【A-GO!GO!】
射程距離による区分:近距離(A)か、遠距離(B)か。自動操縦は「特殊な遠距離(B')」とする。
能力の属性:戦闘タイプ(a)と非戦闘タイプ(b)のどちら寄りか。重複するならabとする。
例えば、シアーハートアタックは「B'・a型」、トーキング・ヘッドは「B・b型」、パープル・ヘイズは「A・a型」、キング・クリムゾンは「A・ab型」。
【JOJOVELLER】
「近接タイプ」「遠隔タイプ」「現象タイプ」。
分類外のスタンド【A-GO!GO!】

下記の○○型という分類は、必ずしも全て作中で行われているわけではない。独自研究も含まれている点に注意されたい。

パワー分類

近距離パワー型
例としてスタープラチナ、ザ・ワールドなど。特に第五部ではこのタイプのスタンドが多い。
本体からの射程距離は短いがスタンドパワーのみで敵スタンドそのものを無力化できるほどの破壊力を有し、大抵のものは素手で鉄や岩を破壊し、人体も容易に破壊する。
射程距離の関係上、常に本体と一緒に行動することになる。そのため戦闘時には本体を守りながら戦わなければならず、本体にもそれなりの運動能力と判断力が求められる。その分本体を防御する能力(パワー、スピード)は高く、単発の拳銃弾程度なら防ぐことができる。
遠隔操作型
ハイエロファントグリーン、ハーヴェストなど。
本体からの射程距離は長いが、スタンドパワーは弱い。群体型スタンドは全て遠隔操作型である。
移動の自由度が高く、逃げ隠れ回避しながらの奇襲攻撃・ヒットアンドアウェイを得意とする。パワーに欠けるので正面対決に持ち込まれると不利であり、攻撃を受け止めて防御するのも苦手。
ある程度の範囲であれば自由に出し入れできるので、結果として瞬間移動ができるスタンドも存在する(ハイウェイ・スターなど)。
また、遠距離まで行けるが本体の近くにいれば強いパワーを出せる、遠距離でも特定の条件下でパワーが上がるといった、特殊なスタンドも存在する(レッド・ホット・チリ・ペッパーなど)。
スタンドが感知した事柄を離れた本体がほぼ完全に知ることができるタイプもあれば、限定的にしか知ることができないタイプ(エアロスミスのレーダーなど)もある。さらにスタンドに喋らせることで、本体のスタンド使いが遠方の相手と会話することもできる。
自動操縦型(遠隔自動操縦型、自動追跡型)
シアーハートアタック、ブラック・サバス、ヨーヨーマッなど。
本体がコントロールしない(あるいはできない)スタンド。ほぼ無限に近い長射程を持ち、本体との距離に関係なく強い力を発揮できる。つまり遠距離から一方的に、かつパワフルに攻撃できるという特性を持つ。
さらに、スタンドへのダメージは本体にほぼ無関係であり、スタンドを倒してもヴィジョンが消滅するのみで本体には影響が無いため、完全に消滅させるには本体を見つけて戦闘不能にするしかない。「本体が遠く離れていて、しかも姿が不明」という条件下では無敵と言える。
欠点としては、一定の規則や条件に沿ってしか行動できないため、攻撃が大雑把かつ無差別なものになってしまうこと。さらにスタンドの周囲で起きた状況は本体には一切判らず、操作もできないため、危険が迫った時にスタンドを呼び戻して防御することもできない。そのため身を守るのには向かず、本体を逆探知され、接近されると窮地に陥る可能性がある。
ベイビィ・フェイス(子供)は本体が通信で命令を送れるが、命令を無視されたり反抗される可能性がある。
暴走スタンドの性質もこれに似る。無差別に他者を攻撃したり本体を蝕んだりする。
なお、シアーハートアタックは、れっきとした一つのスタンドであるキラークイーンの一部であるため、他の自動操縦型スタンドと違い、ダメージが本体にフィードバックされる。
自立・独り歩きしているもの
アヌビス神、スーパーフライ、チープ・トリック、ノトーリアスB・I・Gなど。
本体が死亡後も解除されない、本体の死亡によって発動する、本体から完全に独立して支配下から外れているなどにより、本体が存在しないスタンド。それゆえにスタンドそのものが本体と言うべき状態になっている。
自我や知性を有する者、他者を操って強制的に自分の本体にすることで支配下に置く者、本体自身に害を及ぼす者も多い。
倒すべき本体が存在しないので、スタンドそのものを無力化しなければならない。一度でもスタンドを無力化できれば二度と現出しないが、自動操縦型と同じく、射程距離に関係なくパワーは変化しないため、強力なスタンドであった場合、撃退どころか強力なスタンド使いでも自衛すら困難な場合が多い。
広範囲に作用するもの
ジャスティス、グリーン・デイ、ボヘミアン・ラプソディー、メイド・イン・ヘブンなど。
「ヴィジョンの有無」「自動操縦か否か」に限らず、スタンド自体の射程距離を超える広範囲に影響を及ぼすスタンド。また、ジャスティスのように街1つを覆えるほど巨大なスタンドを指す場合もある。ザ・ワールドやキング・クリムゾンのような時間そのものに干渉できるスタンドも、全宇宙の時間を能力の対象とするためこれに含まれる。
いずれも本体の位置が特定されない状態で能力を発動された場合、スタンド能力によって発生した事象への(撤退を含めた)対処が本体の捜索や排除より優先される場合が多い。

形状分類

人間型(生物型)
スタープラチナ、ザ・ワールドなど。
人間と同じく四肢を持つスタンド。最も登場数の多いタイプである。スタンド固有の能力の他、四肢を使った格闘や、物を投げつけるといった攻撃ができ、非常に融通が利く。
「人間型」としているが、スタープラチナのようにほとんど人間と変わらない者から、ザ・ワールドのように機械的な特徴を持つ者、マジシャンズレッドのように怪物然とした者など、外見のバリエーションは豊富。
また、動物に近い形状をしたもの、植物に近い形状をしたものをそれぞれ「動物型」「植物型」と呼ぶ場合もある。
ザ・フールやホルス神のように、本体が人間以外の動物であった場合、スタンドもそれに準じた形態となることが多い。
非生物型
バステト女神、ザ・ロック(錠前)、エアロスミスなど。
スタンドヴィジョンが本体の形状とかけ離れた、もしくは生物の形態をなしていないスタンド。
ヴィジョンの形状が能力に直結した形態である場合が多い。そのため単一の能力に特化している反面、格闘など人型のヴィジョンならではの融通さで劣るなどの欠点がある。
群体型
バッド・カンパニー、ハーヴェスト、セックス・ピストルズなど。
蟻の群れのように(超個体)、複数体をまとめて1体(単一能力)とする。スタンドヴィジョンは同型の群体であることが多いが、戦車やヘリコプターも含まれていたバッド・カンパニーのように、複数の異なる形態のヴィジョンが現出するケースもある。
全部合わせて1つという性質上、本体へのダメージが分散するという特徴がある。約500体いるハーヴェストは1体程度破壊されても本体へのダメージは皆無であるが、全6体のセックス・ピストルズは1体やられると1/6のダメージを負うことになる。いかに数が多くとも、群体の全てをまとめて破壊されてしまえば本体も死亡に至る危険があり、また本体はあくまで1人なので本体が殺されるとスタンドは全滅する。
1体1体の力は弱く、姿も小さい。そのため遠隔操作型であることが多く、暗殺や諜報、探索などに向いた能力である。とはいえ、人間を傷つけることも可能で、部位を狙ったり集団で一斉攻撃することで単体の非力をカバーしている。特殊能力は、ない(群体であること自体が能力とみなされる)か弱い場合が多い。
長所は多いが、パワー不足や飛び道具への対抗策が少ないなど、欠点もある。
『恥知らずのパープルヘイズ』では、スピードワゴン財団の調査により、このタイプのスタンド使いは心の中に大きな空洞、欠陥を抱えた者が多い傾向があるとされる。
分裂するもの
ハイウェイ・スター、シアーハートアタック、フー・ファイターズなど。
スタンドの一部を分裂させ、複数体としても使用できるスタンド。分裂体がそれぞれ別の形態・性能を持つこともある(近距離パワー型のキラークイーンから自動操縦型のシアーハートアタックが分裂した例など)。群体型と同じく、1体あたりのダメージはある程度分散される。
本体と一体化しているもの
クヌム神、ストレイ・キャットなど。
本体とスタンドが一体化し、能力が本体に直接作用するスタンド。本体そのものがスタンドであるためスタンドヴィジョンが存在しないタイプと、スタンドヴィジョンは存在するものの、影響は本体にのみ作用するタイプが存在する。また、セト神(影)やラブ・デラックス(髪の毛)やTHE ハッスル(全身の筋肉)のように、本体の身体の一部自体もしくは全身の部位がスタンドである場合もある。
アトム・ハート・ファーザーは、死亡した本体の魂がスタンドと一体化した結果、本体とスタンドヴィジョンとの差異が不明瞭になった。
本体が身にまとうもの
ホワイト・アルバム、オアシス、20th Century BOYなど。
スタンドヴィジョンが特殊メイクやスーツのように本体を包み込んでいる。本体の防御力やパワーを強化するものが多く、性質上近距離型が多いが、能力の有効射程距離に関してはその限りではない。
道具
エンペラー、トト神、ビーチ・ボーイなど。
スタンド使いが道具や武器として使用するスタンド。そのためパワーや精密動作性は本体の身体能力に依存する場合が多い。自発的に動けるものや、本体の身体能力を補助できるものもある。
物質と同化するもの
ストレングス、ホウィール・オブ・フォーチュン、サーフィス、ローリング・ストーンズなど。
実体のある物と同化しているスタンド。憑依した物の特徴を利用する能力が多い。対象は液体や電気など不定形の場合もある(下記の「不定形」タイプも参照)。
実体を持つことが長所にも短所にもなる。特に、スタンド使い以外の人間にも見たり触ったりできるという点が大きい。
同化している物体を破壊されても基本的に本体にダメージは及ばないが、修復不能なほどに破壊されると、スタンドは残っても実質的に無効化されるのが欠点。
不定形
イエローテンパランス、ザ・フール、ゲブ神など。
液体や砂など不定形な形を取るスタンド。このため殴ったり斬ったりといった物理的な攻撃は効果が薄い。変身能力を持ったスタンドも多い。遠距離型と兼用であれば、本体・スタンドともに攻撃を受けにくくなるため、かなり強力なスタンドになる。
ヴィジョンがなく能力のみのもの
アクトン・ベイビー、ヘブンズ・ドアー、ボヘミアン・ラプソディーなど。
スタンドヴィジョンが存在しない、もしくは不明瞭なスタンド。現出するのはスタンド能力によって発現した事象であり、スタンドそのものではない。そのため、仮にスタンドによって事象を無力化できても本体はダメージを受けない場合がほとんど。

スタンドパラメータ

「スタンドパラメータ」とは、スタンド能力を「破壊力」「スピード」「射程距離」「持続力」「精密動作性」「成長性」の6種類の評価基準によって評価したものである。Part5・6のスタンドは単行本の話数またぎページにて解説があり、それ以外の部のスタンドはファンブックに掲載されている。

Part5からこのパラメータ表が付けられるようになった。その後、ファンブック『JOJO-A-GO! GO!』発売に伴い、Part3・4のスタンドにもさかのぼって設定された。Part6でも継続されたが、Part7・8では単行本でのパラメータ表は廃止され、『JOJOVELLER』にて設定されている(JOJOVELLER発売がPart8初期のため、以降のスタンドは未設定)。テレビアニメ版のPart3・4・5・6においてはアイキャッチ的に記されている。

評価は基本的にA(超スゴイ)、B(スゴイ)、C(人間と同じ)、D(ニガテ)、E(超ニガテ)の5段階。例外として「なし」、スピード、射程距離、持続力には「∞(無限大)」という評価が、成長性には「完成」という評価がある。評価できない場合は「-」と書かれ、設定されていない。

スタンド能力の優劣を判断する場合の目安の一つとなる。パラメータが高いと有利ではあるが、戦いではそれよりも敵の未知の能力を推理していかに攻略するかということの方が重視される。

破壊力(パワー)
スタンドの単純な攻撃力、破壊力などを評価したもの。近距離パワー型や自動操縦型にこの評価が高いスタンドが多い。
あくまでそのスタンドの持つ純粋な力を示したもので、クリームやザ・ハンドなど、絶大な攻撃力を持つにもかかわらず、それが固有の能力に依存する破壊であるためにA評価が付けられていない場合が複数存在する。破壊力A評価のスタンドは、Part3にはスタープラチナとザ・ワールドのわずかに2体、Part4でもクレイジーダイヤモンド、キラークイーン、レッド・ホット・チリ・ペッパーの3体しか存在しない一方で、Part5以降はA評価のスタンドが激増した。なお、先述の通り、設定されたのはPart5の方がPart3・4より先。
劇中でパワーが強い描写があまり見られないエコーズACT3などがA評価を受けている例もあり、同じ評価でもある程度振れ幅がある。
スピード
スタンドがどの程度機敏に行動できるかを評価したもの。近距離パワー型や自動操縦型にこの評価が高いスタンドが多い。
スピードとは言っても近距離型は本体から離れられず、遠距離型はスピードを欠くため、高速移動できるスタンドはほとんどおらず、拳のスピードや反応速度などを表したものといえる。
射程距離
スタンドが本体からどの程度離れることができるか、またはスタンドの攻撃できる範囲や能力の及ぶ範囲を評価したもの。
基本的にはパワーに反比例する。そのため破壊力が低評価のスタンドや、自動操縦型スタンドに高評価のものが多い。
具体的な数値としては、B評価のエコーズACT1が50メートル以上、C評価のエコーズACT3が5メートル。近距離パワー人型スタンドは評価にぶれ幅があるが、数字で「2m」と言われることが多い(C~E評価)。
持続力
どの程度長時間スタンド能力を発動、維持できるかを評価したもの。スタープラチナの時間停止など、「特殊能力を発動していられる時間」という意味でも使われるが、厳密に区別はされていない。
精密動作性
スタンドにどの程度緻密な行動を行わせることができるかを示したもの。つまり評価が低いほど大雑把な動作しかできないことになるわけだが、その短所と表裏一体で、あえて「無差別攻撃」を行うスタンドも多々存在する。自動操縦のスタンドは低めに評価されることが多い。
成長性
後々どの程度スタンド能力が成長する可能性が残されているかを示したもの。生まれたてのスタンドや、本体が強い向上心を持つ場合に高評価が与えられている。
成長しきった場合には「完成」の評価が付く。スタープラチナはPart3ではA評価、Part6ではE(完成)の評価が与えられている。例外的に、グリーン・ディやノトーリアス・B・I・Gのような能力が無制限に増大していくタイプなどもその性質を反映してA評価になることがある。

各部ごとのスタンド一覧

下記の一覧では、作中に登場する全てのスタンドを記述した。存在が指摘されながらも作中に登場しないスタンド(虹村父など、本体がスタンド使いであることがはっきりとしているがスタンドが描写されていないもの)に関しては記述していない。さらに、能力名かスタンド名かはっきりしないもの(スタープラチナ・ザ・ワールド、エピタフなど)も省いた。スタンド能力かどうかはっきりしていないもの(アース・ウインド・アンド・ファイヤーなど)、小説『JORGE JOESTAR』のウゥンド・バウンドの一部は区別せずそのまま記載している。

曖昧なものでも公式資料にてスタンドに分類されているものは全て対象とする。

なお、スタンド名に読み仮名が必要なものは、括弧内に記した。また、スタンドに表記ゆれが存在するものに関しても、括弧内に記してある。ただし、本体の表記ゆれは省いた上、全ての読み仮名や、表記ゆれを網羅しているわけではない

基本的にはスタンド名順(五十音順)に並べ、スタンド名が不明なものは最後尾に回した上で本体名順で並べている。1つのスタンドに複数の本体(スタンド使い)が存在したものについては、上から下に本体になった順に並べてある。また逆に1人のスタンド使いが能力の成長などで複数のスタンドを持ったとされるケースでは、能力的特長や名前からして関連が深いと思われるものは上から下にその能力を身につけた順に並べ、関連性が薄いものは別個のものとして扱っている。

本体名に関しては、後から判明したものを除き詳しく記述していないので、それぞれの作品内にある登場人物紹介を参照のこと。

Part3 スターダストクルセイダースのスタンド

スタンド個々の詳細については『スターダストクルセイダース』を参照のこと。下記の3種類が存在する。

タロットカードのスタンド
タロットの大アルカナに暗示されるスタンドで、大アルカナに由来するスタンド名を持つ。作者いわく「敵味方合わせて22人(タロットカードの枚数)ぐらいで終わるだろうと思って描き始めた」とのこと。色にちなんだ名前がついているものと、そうでないものがある。
エジプト9栄神のカードのスタンド
「タロットカードの起源となったエジプト神話の神々のカード」に暗示されるスタンドで、該当する神のスタンド名を持つ。このカードは、作中オリジナルの設定である。
現実にはタロットの起源には諸説あり、また「エジプト9栄神」なる分類のカードは存在しない。エジプト創世神話には「ヘリオポリス九柱神(エジプト九柱の神々)」という分類があるが、顔触れが異なり、別の分類である。原作でも一度だけ「エジプト9柱神」と呼ばれている箇所があった。
その他のスタンド
タロットカード、エジプト9栄神のカードいずれにもよらないスタンド。もしくは無名。名前があるスタンドは画集『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』で設定が明かされている。

Part4 ダイヤモンドは砕けないのスタンド

スタンド個々の詳細については『ダイヤモンドは砕けない』を参照のこと。弓と矢の力によって後天的にスタンド能力に目覚めた者が多い。

Parte5 黄金の風のスタンド

スタンド個々の詳細については『黄金の風』を参照のこと。

Parte5では、通常のスタンドの他に、レクイエム(鎮魂歌)と呼ばれるスタンド(能力)が存在する。レクイエムとは、スタンドを発現させる「矢」でスタンドを貫くことにより生まれる未知なる能力のことである。

Part6 ストーンオーシャンのスタンド

スタンド個々の詳細については『ストーンオーシャン』を参照のこと。スタンドDISCにより能力を得た者が多い。

Part7 スティール・ボール・ランのスタンド

スタンド個々の詳細については『スティール・ボール・ラン』を参照のこと。

それ自体が肉弾戦を行えるスタンドは少なく、主にスタンド使いはその特殊能力だけを使用する。そのため、戦闘シーンではスタンドの特殊能力を駆使しながら、本体同士が銃などの武器を使った攻防を演じる場合が多い。また、人型ではないスタンドが多い。「無限の回転」のように、スタンドを直接攻撃したり、スタンド能力を増幅させるような「技術」も登場した。

Part8 ジョジョリオンのスタンド

スタンド個々の詳細については『ジョジョリオン』を参照のこと。岩人間という種族が登場し、彼らもスタンド能力を有する。

Part9 The JOJOLandsのスタンド

スタンド個々の詳細については『The JOJOLands』を参照のこと。

スピンオフ・メディアミックス作品のスタンド

漫画・小説

ゲーム・イベント・その他

参考文献

ジョジョの奇妙な冒険単行本、テレビアニメ等
特に15巻(Part3)『黄の節制その④』、スティール・ボール・ラン10巻末書き下ろし漫画など。
JOJO A-GO!GO! DISC.2 STANDS
2000年3月1日第1刷、Part3~5までの88体。注記に「コミックスから類推した一仮説である」とある。
JOJOVELLER STANDS
2014年4月23日発行。 作者がコメントをつけているが、製品としては「仕事場で資料として使えるレベルにして欲しい」とスタッフに注文したという(ジョジョの奇妙な冒険25周年ブック上級編より)
ウルトラジャンプ2014年4月号には、補強する『JOJOVELLER mini.』がついた。ナット・キング・コールとペーパー・ムーン・キングの2体を収録。
青土社「ユリイカ2007年11月臨時増刊号 特集荒木飛呂彦」極私的スタンド事典
コピーライターと文芸編集部が執筆構成した二次資料(非公式)。Part7中盤までの内容で、ネットも参考にしたとある。参考資料にはなるが、間違いが多い。

脚注


【ジョジョ】第3部のラスボスDIOのスタンドの能力は?声優や名セリフを紹介 コミックキャラバン

ジョジョの奇妙な冒険第4部 スタンドクイズ YouTube

ジョジョの奇妙な冒険 スタンドフィギュアコレクション01 GOODS 「ジョジョの奇妙な冒険」公式ポータルサイト

【ジョジョの奇妙な冒険】のスタンドが日本人アーティストだったらクイズ YouTube

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